FX ヘッジトレード講座
FXヘッジトレード法
5. 相関係数を求める
先ほどのチャートを見比べる作業で、トルコリラとユーロが、日本円に対して、非常によく似た動きをすることがわかった訳ですが、これを実際に数値計算によって、値幅の動きを検証していきます。
先ほどデスクトップ上に落とした、"トルコリラ(TRY) - ユーロ(EUR) の通貨比較チャート(CSVファイル)" を空のExcelを立ち上げ、先ほどのCSVファイルをExcel上にドラッグします。

(図5-1)
このままExcelにドラッグそうすると、このような何のことか分からない状態になります。

(図5-2)
まずは、このデータをよく分かる状態に直します。
1行目は、このファイルのファイル名、項目名が表示されていますが、相関係数の計算には不要のデータの為、削除します。
慣れてきたら、1行丸ごと削除するのではなく、最後の部分(EUR;TRY;Data)だけ残しておくと、データを編集した後に、ちょうど項目名になります。

(図5-3)
まず、1行目は不要のため、行削除して下さい。
次に、Excelの機能の、"データ-区切り位置" を使用して、ユーロ、トルコリラ、日付のデータを見やすくします。

(図5-4)
"区切り位置"を選択すると、下図5-5のように、区切り位置指定ウィザードというダイアログが表示されますので、ここで、"次へ"を選択します。

(図5-5)
次は、先ほどのダイアログ(区切り位置指定ウィザード)の2/3が表示されますので、ここで"セミコロン"にチェックを入れ、"完了"を選択します。

(図5-6)
これで見やすくなりました。

(図5-7)
ここでの各列の意味は、

を表します。
次は、相関係数を計算します。
相関値はExcelの"CORREL関数"を使用するだけで簡単に求める事ができます。

相関係数とは、-1から1の間で表される一つの指標で、1に近いほど2つのグラフの連動性が高い(一方が上がればもう一方も上がる)と考えることが出来ます。
また、-1に近い場合は、逆相関関係といい、一方が上がれば、片方が下がる。という、全く逆の動きをするという意味です。
相関係数は、目安として下記のように考えてもらえればいいと思います。

では、ユーロ/円とトルコリラ/円の相関値の計算方法を説明していきます。
まずは、どこでもいいいので、セルを一つ選択し、"=CORREL(" と入力します。

(図5-8)
次は、そのままセル"A1"をクリックすると、先ほど入力した"=CORREL("の次に、"A1"が自動でセットされます。
このときに、マウスのクリックした状態を離さず、データの一番下までドラッグして下さい。
そうすることで、相関係数を求めるデータの一つ目が、A列のデータであると設定したことになります。
ドラッグがめんどくさい場合は、直接"A1:A165"のように、データの範囲を入力してしまってもOKです。

(図5-9)
下図5-10が、A列の最後までドラッグした状態です。
ここでマウスのクリックを一旦離して下さい。

(図5-10)
マウスの左クリックを離さずに、データの一番下までスクロールさせる。すると、セルA1から、セルA165 までが、点線で囲まれる。
マウスを離して、一番上まで戻ると、"=CORREL(A1;A165"と表示されています。
慣れてきたら、このようにドラッグを使わず、直接打ち込むほうが、楽かもしれません。

(図5-11)
先ほどの操作で、比較するデータの1つ目がA1~A165のユーロの為替値であると設定されましたので、今度は、2つ目のデータ、トルコリラの為替値を設定します。
それにはまず、ここでデータを一旦区切る為に、",(カンマ)"を一つ入力して下さい。

(図5-12)
次は、先ほどと同じように、セルB1を左クリックし、B165までドラッグします。
こちらも、直接"B1:B165"とセルに入力してしまっても構いません。
このとき、"B10:B165"などのように、ユーロのデータと揃っていないデータを入力するとエラーになりますので、ご注意下さい。

(図5-13)
最後に")カッコ"を入力し、"Enter(リターンキー)"を押します。
これで、実際の相関係数が求まります。

(図5-14)
トルコリラ(TRY) - ユーロ(EUR) の相関値は、0.96704 である事が求められました。
この結果により、実際に数値を細かく見比べなくとも、ユーロが上がれば、トルコリラも上がる。
逆になれば、同じように両通貨の為替値が下がっていることが証明されたことになります。

(図5-15)
FXはまだ歴史が浅く、取り扱い通貨は、まだまだこれからも増えていくと思いますので、新しい通貨の取り扱いが出来るようになったときは、この方法で、いろいろな組み合わせを試してみることをお勧めいたします。
しかし、この相関係数を求めて、相関値が高いからといって、すぐに両建て注文をするのは危険です。
この相関係数を求めたCSVファイルを使って、今後、どのぐらいの含み損、含み益が発生する可能性が高いか、それによってロスカットされない為には保証金がどのぐらい必要か、もっと詳しく検証する必要があります。
では、次章から、その方法をご説明致します。





