FX ヘッジトレード講座
FXヘッジトレード法
6. エントリータイミングを検証する
どんなに相関値が高い通貨ペアでも、基本的には違う国の違う通貨ですので、毎日の上がり下がりが全く一致している訳ではなく、ゆっくりと差が開いたり、縮まったりしていきます。
つまり、その開きや縮まりによって、為替損益が発生するということになりますので、仕掛けるタイミングは、すこしでも今後為替差益が発生するであろうタイミングで行ってもらうことにより、さらにリスクを減らすことが出来ます。
トルコリラは、スワップポイントが高いので、買い(ロング)ポジションにします。
ユーロはスワップポイントが少ないので、ショート(売り)ポジションにします。
さらに、トルコリラは、ユーロより安いので、今より値幅が縮まる(差が小さくなる)ということは、

の3つのパターンがあります。
①のとき、ユーロで発生する含み損よりも、トルコリラで発生する含み益の方が大きいということになりますので、差し引きで、プラスです。
②のときは、ユーロで発生する含み益の方が、トルコリラで発生する含み損よりも大きいということになりますので、差し引きで、プラスです。
③のときは、ユーロで含み益が発生して、トルコリラでも含み益が発生するので、もちろんプラスです。
つまり、ポジションを持ったときよりも値幅が縮まれば、毎日のスワップポイントに加え、為替変動による含み益が発生するということです。
逆に、トルコリラとユーロの差が今より広がるということは、

の3つのパターンがあります。
これは、上記とはまったく逆で、為替変動による含み損が発生するということです。
つまり、ポジションを持つ場合は、できるだけ2つの価格差が広がっているときに持った方が、今後為替変動による含み益も期待できるので、より有利になるということになりますよね。
今後、他の通貨ペアでヘッジトレードを行う場合、売りポジションと買いポジションの通貨の高い安いが逆転すると今度は値幅が狭い時が有利な仕掛けタイミングになりますので、ご注意下さい。
では、ユーロとトルコリラの値幅がどのぐらいであれば、値幅が開いていると言えるのか、前章で相関係数を求めたCSVファイルを使って検証する方法をご説明致します。
まずは、セル"E1"にカーソルを持って行き、"=A1-B1"と入力します。
これは、セルA1の値から、セルB1の値を引いた値を表示しますという意味です。


(図6-1)
これにより、2007年1月1日 の値幅は、73.6572 である事が求められました。
さらに、全ての日付の値幅を計算します。
1行1行入力していくのではなく、いっきに計算する方法がありますので、次頁の手順に従って下さい。

(図6-3)
まずは、下図6-4のように、値幅が計算された、E1セルをコピーします。

(図6-4)
次に、値幅を計算したいセル(2行目~165行目までを選択状態にして、そこで先ほどコピーしたE1セルの内容を貼り付けます。

(図6-5)
これで、1行目から165行目までの値幅が全て計算されました。

(図6-6)
このままでは、値幅の動きが分かりずらいので、分かり易くする為に、もう少し操作をします。
まずは、下図の操作に従って、値幅を小さいに並び替えます。(大きい順でも構いません。)

(図6-7)
並び替えを選択することにより、"並び替え"ダイアログボックスが表示されますので、ユーロとトルコリラの値幅である、列Eを基準に並び替えます。
このときに「昇順」を選択すれば、値幅の小さい順、「降順」を選択すれば、値の大きい順に並び替えられます。

(図6-8)
これで列E(ユーロとトルコリラの値幅)を基準とした昇順(小さい値から順番に)で並び替えられました。

(図6-9)
以上の検証により、2007/1/1 ~ 2007/8/23 までの最安値幅・最高値幅は、

である事が求められました。
この結果から、ユーロとトルコリラのヘッジトレードを行う場合、値幅が74円に近い場合が値幅が広がっている時(仕掛けるのにいい時期)、68円に近い時が、値幅が縮まっている時(仕掛けるのに悪い時)と言えそうです。
さらにこの値幅の差が、どのように動いてきたか、このExcelの行を色分けすると、もっと分かりやすくなります。
ここでは、以下のように色分けしてみることにします。

まずは、68円~71円の値幅のセルを赤にします。

(図6-10)
今度は、一番下までスクロールさせて、値幅が71~75円の値幅のセルを青にします。

(図6-11)
先ほどの "並び替え" を使用し、今度は元の日付順に戻します。
また同じように、"データ" - "並び替え"を選択します。

(図6-12)
並べ替えダイアログが表示されたら、"日付"が入っている列Cを選択して、昇順で並び替えます。
この操作で、一番初めの並び方に戻ります。

(図6-13)
思い切り拡大すると、値幅が広がったり縮まったりしていることがよく分かりますね。

(図6-14)
他の通貨ペアを検証する時は、このように値幅の広がりや縮まりの傾向を見て、出来るだけ有利なタイミングで仕掛けるようにして下さい。
では、次の章で投資効率についてご説明致します。





